松本隆弘 1971年生まれ
メンタルスタイリスト・美容コーチ・講師

僕は自己評価が低く、自分のやりたいことが分からない、自分の強みも分からないという状態で40年以上も苦しんできました。
さらに、自分のことを恥ずかしい存在だとも思っていました。だからそんな自分を知られたくないと自分を偽ってきました。
自分に価値を感じられないことが生きていく上での様々な問題の原因になっているとようやく気付いた時、本当の自分と人生がスタートしたように思います。少し長いストーリーになりますが読んでみて下さいね。

小学4年生から自分を恥ずかしい存在だと思うようになる

僕は好きなものや好きなことが女性っぽい子供でした。当時人気のあった女性アイドルの真似をしてみたり、女の子とよく遊んでいたのを記憶しています。外で遊ぶよりは家で遊ぶみたいな感じ(笑)でも学校では、比較的目立つ存在でもありました。
年齢が上がると同時に家族や親戚、周りの人達から「女っぽい」「オカマ」と言われたりバカにされることが「すごく嫌だ!」と感じるようになりました。絵を書くことは好きで褒められたりしていましたが、「男のくせに絵なんか書いて」と否定されることが多く、そんな自分はダメなんだと思うようになっていったんですね。
そんな中、それからの人生を大きく変えることになる経験をするのです。それは‥‥僕がいた地域の子供会では4年生になると男子はソフトボール、女子はバスケットボールのチームに入るんですが、僕は全く参加しませんでした。理由は自分でもよく分かりませんが。狭い地域の中でそうすることは、大袈裟に言えば「非国民」くらいの行いに値します(笑)「なんで練習に来ないんだ?」と直接言われないまでもなんだか冷たい視線を感じる。すると人と違う自分は「ダメな人間なんだ」という意識がますます強くなる。親にも申し訳ないし情けないしどうしていいのか分からない。
学校生活は普通に送っていましたが、その話題には触れないように恐れて避ける。練習がある土曜の放課後や夏休みは隠れるように下校したり過ごしていました。何だか悪い事をしている感覚でしたね。
人は僕のことを良く思ってないかも?とか悪口を言われているかも?とかそんな妄想が強くなっていきました。人が怖くなったのがこの頃からだと思います。
その時から自分の世界に閉じこもり孤独の中で生きるようになりました。そして「自分はどうすれば変われるのか?」「どうすれば普通になれるのか?」とそんなことばかりを考えるようになったんです。
普通になりたくて、自分を否定し、嫌い、違う自分を演じ続けた結果、自分のことが分からないアイデンティティが失われた人間になってしまったんです。

個性の原型?ちょっと変わった遊び

そんな小学生時代でしたが、ちょっと変わった遊びをしていたのを覚えています。それは、自分で物語を企画して書いてイラストや文章を書いて本として印刷し友達に配る「出版ごっこ」や、友達を数人集めて行う「学校ごっこ」です(笑)僕が先生役になりプリントを作り授業のマネごとをする遊び。今思うと何かを人に教えたり、発信したりするのが好きだったんですね。そして何より人が自信をつけ喜んでくれるのが好きだったんでしょうね。しかしそれは小学3年生までのお話。その後は先述した通り、普通ではないと思い込んでいた自分を否定し、いつしかそんな遊びすらしなくなっていました。

自分の強みのベースを形成した中高時代

中学高校に上がると、自分は人と違うからダメな人間だという気持ちはどんどん酷くなっていきました。分かりやすく言えば、自分の感覚や感性を信じられないという感じでしょうか。だから自分が思う普通を演じ続ける毎日。周りに合わせると言った方がいいですね。例えば当時はロックが流行っていたり、少し不良がモテたりする時代でしたが、僕はロックは好きではなかったし、不良でもありませんでした(笑)でも、まぁキャクターが周りと少し違うというか個性的(中性的?)だったせいか、からかわれたり、多少のイジられることはありましたが、いわゆるイジメらることはありませんでした。ちゃんと親友と呼べる仲間達もいました。
でも、誰にも自分を見せることは怖くて出来なかったので、自分の世界に浸るというか逃げ込んで絵を書いていました。それは決まって女性の絵ばかり。特にその頃は各化粧品メーカーのCMが好きだったので、自分だったらこんな風に演出・プロデュースするのになぁ‥なんて思いながら、勝手にアイドルや女優さんを起用したポスターを書いていました。すごくワクワクしながら毎日何時間も書いていたように思います。
そして、相変わらず人の役に立つことが自分の喜びに感じていました。自分が今まで傷ついてきたせいか、人の気持ちに敏感になってるんですよね。無意識に表情や言動、雰囲気から表面には出していない心の奥の動きを察知するんです。そんな子がいたら放っておけなくなるんですよ。自分が助けてあげなきゃ!みたいな気持ちになる(笑)その人の心の裏というか本質を見ようとする癖がついていたんしょう。そして本音で接する。これは自分がそうして欲しかった事なんだと今では思いますが、当時は人を助けてその人が喜ぶ顔を見るのが純粋に好きでした。実はこの2つが僕の強みのベースになってるんですが、それに気付くのはこれから30年後も後のことになります。

大学時代は引きこもり状態に

高校を卒業し、親元を離れ初めての一人暮らしがスタート。自分のことを誰も知らない土地で自分らしく一から頑張ろうと思っていました。自分の過去は誰も知らない、新しい自分として生きていくんだ!そんな感じでした。しかし、ここで初めての経験をすることになるんです。それは「引きこもり」高校までは、みんな幼なじみだったので仲良い友人もいました。しかし、新たな土地で知らない人ばかりの環境になった途端、自分に自信がないおかげで人が怖いという感覚が顔を出し、友達が出来ない・大勢の人がいる所が怖い・人の目が怖いなど、だんだんと外に行けなくなってしまいました。他の人みたいに学生生活を楽しめないんです。バイトに行っても1日で辞めちゃう始末(笑)どんなに頑張っても人が怖い。こんな自分ではダメだ。こんな自分はダメだ。そんな思いや焦りが心を支配して、とうとう部屋から出られなくなってしまいました。今でいう「引きこもり」の状態ですね。数少ない友人とも彼女とも連絡を断ち、一人の部屋で悶々とする日々を送ることになりました。そしてその状態は大学卒業まで続くことになりす。今でも大学時代の記憶はほとんどありません。経済的にも無理して行かせてもらっている親に対しての罪悪感、自分の不甲斐なさに苛まれながらの日々で、あまり楽しいと感じたことがなかったせいだと思います。将来の事も考えられずに、なんで自分は生まれてきたんだろう‥そんな事ばかり考えていました。ただ唯一スイミングスクールで子供達に教えるアルバイトは楽しかったし続きましたね。やはり当時から人に教えることは無意識に好きだったのかもしれません。

大学4年の時に自分をゲイだと自覚する

大学時代にはもう一つ大きなことがありました。それは自分が「ゲイ」だと自覚したこと。もちろん以前からそうかも?とは感じていましたが、認めたくなかったんでしょうね。自分が男っぽくなればいずれは治るものだと思っていました。だから彼女も作りました。でもなんか違う。もうここまでくれば自分が自分ではない感覚で生きてる状態です。自分に嘘をつき、他の人にも嘘をつく。そんな人生が嫌になったのも「引きこもり」の原因かもしれません。そんな僕を簡単にゲイだと認めさせる事件がありました。それは彼女とのデートの帰りに立ち寄った本屋さんでのこと。そこにはゲイ向けの雑誌がひっそりと売っていました。彼女もいるし、気になりながらもその場では買えないので、後日一人で行って勇気を振り絞り購入していました。その時の衝撃といったら半端なかったです。「これだ!」と思いました(笑)「こういう世界があるんだ」「自分はそうなんだ」とどこか心の奥で安心したのを覚えています。まだこの頃はカミングアウトはできませんでしたが、自分の中で自分のセクシャリティが腑に落ちた出来事でした。

30回以上の転職と借金

そんな状態で大学を卒業する時期になりました。僕は就職活動は全くしませんでした。サラリーマンとして働くイメージも持てずにやりたいことも将来のことが具体的に描けなかったからです。「何とかなるかな?」と楽天的に考えていたのかもしれません。
でも、親の為にどこかに就職しないといけないと思い、たまたま見つけた税理士事務所に応募し運良く採用され、そこから社会人としてスタートを切ることになりました。と同時にそこから30回以上もの転職をする人生になります(笑)
人が怖い・人の目が気になる・やりたいことが分からないというのは相変わらずで、どうしたら自分は変われるのか?普通になれるのか?ばかりを考えていました。そして少しでも自分を活かせる仕事だと思う会社を転々としました。ドラックストア、デザイン事務所、化粧品メーカー、エステ会社、化粧品通販会社などなど。しかしいつも「会社のために自分の人生を全て捧げるのってなんか違う」というのが心の奥にあったように思います。おそらく僕のやりたいことってフリーとして自分の力で稼いでいく事だったんっだと今では理解できます。でも、当時の僕には独立の方法も分からないし、自分なんかに出来るわけがないと勝手に思い込んで行動に移すことはしませんでした‥。ましてや会社員として働くことが「普通」になることだと思っていたので、何回転職しようがその「普通」から外れることに恐怖さえ覚えていたんです。そして自ら短期間で退職してしまうため経済的にも常に困窮した状態が続き、約400万円の借金を作る羽目に。
とにかく普通になりたい、そのために自分を変えたい一心でありとあらゆる心理学や自己啓発系の本を読み漁り、自己分析、自分を変える努力をしました。途中「こんな人生なら終わりにしてしまおう」と何度思ったことか。
まるで生き地獄です。そこから抜け出すために、「今度こそは!」の精神で次の転職先を探し再就職する。そうして気付けば30回以上の転職を繰り返していました。

改めてダメな人生を見つめ直しある決断を

そんな中、僕が42歳の時に会社を1ヶ月休職するような病気を患いました。もう少し発見が遅れていたら生死に関わるようなもの。自宅療養で安静の中、僕はこれまでの人生を改めて振り返っていました。もちろんこれまでも事あるごとに過去を振り返っていましたが、改めて自分の人生を俯瞰して見た時、ある事に気付いたんです。それは「自分の人生を生きていない」ということ。自分とは違う誰かになろうとしていたこと。常に、自分を否定し、人の顔色ばかりを気にして、人に嫌われないようにするだけの他人軸な生き方。例えば、自分の考えよりも他人の考えが正しいとか、自分の好きなものに自信が持てず、他人の好きなものを好きになろうとしていたこととか。これじゃ、やりたいことも分からなくなるのは当然ですよね。
しかし「死」というものをリアルに実感したことで、そんなことはどうでもいいから自分の思うように生きてみようと思えるようになったんです。普通になるんじゃなくて自分になろうと。自分の中に武器になるものがあればそれを活かして生きていこうと思いました。このままどこかの会社に勤めてもまたすぐ辞めてしまって転職を重ねるだけ。それなら、自分一人で生きていけるお金を稼ぎながら自分らしく生きてみようと決意したんです。もう自分に嘘をつかない!人にも嘘をつきたくない!そんな思いからゲイであることも、過去の恥ずかしいことも全部さらけ出して、その経験を何か人の役に立てる仕事にしていこうと決めたわけです。

起業して2年、やっと自分の武器を見つけた

そんな心の叫びにも似た思いから、勢いで会社を辞めひとり起業をスタートさせました。瞬発力と行動力は昔からものすごくあるんですよ(笑)そこでネットで調べてひとり起業している方のブログをめちゃくちゃ読みました。講座を受けたこともあります。そこで語られるのは「自分の強みで稼ごう」「マーケティングを学ぼう」色んな視点から書かれていました。で、その都度やってみるんですがなんかしっくりこない。「自分の強みって何なの?」考えても考えても出てこない。もう頭がおかしくなるくらい考えました。考えすぎて体調を崩したことも何度もあります(笑)おかげで仕事のテーマが何回も変わりました(笑)その度にブログを作り直したり、記事を書き直したり‥
そんな状態が起業して約2年も続いたんです。もうモヤモヤ状態MAXです。「えっ!?やっぱ俺には武器になるようなものが何もないってこと?」そんな風に少しあきらめかけた時です。何気に見ていたある人のブログからヒントを得ることが出来ました。
それは「自分の過去を解釈し直す」というもの。これまで自己評価が低く自分を変えるために過去に原因を探しそれを治そうとしていた。つまり過去を無意識にマイナスなものだと決めつけていたんですね。これでは、その中から自分の強みや実績や他の人から認められた事も浮き上がってきませんし自己評価が上がらない。だからもう一度自分のこれまでの過去を思い出し、それを未来に活かすことができないかという視点で見つめ直して見たんです。

・ゲイであること
・自分が中心となって全体をまとめ目標を達成に導いたこと
・人の気持ちを理解し本音で接することができること
・女性心理に詳しいこと
・強みを活かし転職を30回成功させたこと
・女性ばかりの職場で働いてきたこと
・エステ企業で個人セールスが全国1位になったこと
・化粧品通販メーカーで女性の職場を改善し売り上げUPさせたこと
・独立後にコールセンターの職場改善コンサルの依頼があったこと
・独立後に女性から個人コンサルを依頼されたこと
・女性向けのセミナーに講師として呼ばれる機会が多いこと
・女性の友人から相談されることが多いこと

他にも色々出てきましたが、その中で共通しているキーワードが見えてきました。
それは「女性」「支援」「本音」「プロデュース」「美」「仕事」です。自分の個性や能力を発揮出来ずに悩んでいる女性に対して本音で対話し、その人の発揮されていない個性や強みを一瞬で見抜き、支援することで行動するモチベーションを与えることができる。さらにゲイなので女性心理が理解でき共感し寄り添うことができる。簡単に言うと「もっと個性を活かして生きてみようよ!」ってこと。解釈のし直しによって、過去に起きた出来事が点と点の1本のストーリーにつながり、そこから自分の使命(ミッション)や武器が分かったんです。よく考えみたら30回の転職だって自分の強みと企業の求めているものをちゃんと理解した上で応募し採用されてるわけですし、セールスやマネジメントで実績を残しているのも相手の求めるものを理解し相手に合わせたコミュニケーション法で本音で接しているからだし、そういう風に過去の解釈を180度変えてみると全てが1本のストーリーにつながるんです。結局はブレてないんですね。ただ「ゲイ」という個性だけが出せていなかった。実はこれが最後のモヤモヤの正体でもありました。それが分かった瞬間に自分の「これだ!」がはっきりと認識できたんです。

自分の個性や経験を未来に活かす重要性

「自分らしく生きよう」とか「自然体で」とかよく言うじゃないですか。僕から言わせればそんなの綺麗事なんですよね。
自分らしいとか自然体とかそんな簡単には出来ない。出来ないから悩んでる人や生きづらさを感じている人が多いわけですよ。
言葉自体はきれいで心地がいいですが、本当にそうしようと思うと覚悟も必要だし、自分と向き合う時間も必要です。まず自分らしさが分からないんだから。本当の自分らしさを見つけるには、過去の経験や出来事を解釈し直すことが必要だと思っています。傷付いた過去、自分を抑制した過去、恥ずかしい過去を解釈し直す。そこには自分だけの価値観が一貫して流れています。これが自分らしく生きるベースになると思っています。小手先のテクニックだけじゃ自分らしさは分からない。
自分の個性に価値を感じ、揺るがない自信を手に入れる。そして自分がイニシアチブを取って自分の人生を進める。人と違う自分でも個性・経験・強みを活かした仕事や人生は絶対に創れるし、もちろん幸せにもなれる。
だから、「自分に自信がない」「頑張っているけど何か違うような気がする」「自分を変えたい」「自分はもっとできるんじゃないか」「自分の能力を出して何かに役立てたい」そう思って行動できないでいる女性達を支援する。
それが僕の使命なんです。これに気付くまでに40年以上もかかりましたが、これからが僕の本当の人生のスタートです!

<独立後の主な仕事>
■通販企業 業務改善コンサルティング
■人材紹介企業 特別顧問
■個人向けのパーソナルコーチング
■講師業
■執筆業

趣味はトレーニングと料理

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